Androidの生みの親、アンディ・ルービン氏が手がけるスマートフォン「Essential Phone」が2017年9月1日に発売されることが正式に発表されました。元Googleのアンディ・ルービン氏が設立したEssential社から発売されます。
これにともなって予約も開始。ルービン氏設立の企業やそのシンプルなデザインなどから、発表時には大いに注目されました。しかし7月上旬に幹部役員の退職が報じられるなどの不穏なニュースも。
その一方で、Amazonや中国Tencent(テンセント)から3億ドル(約330億円)の資金を調達。製品を未だ発売していないにもかかわらず企業価値として約12億(約1,300億円)ドルの評価を受けるなど注目度は高い!。
アンディ・ルービンって誰?何それおいしいの?
「Andoroidの父」と言われるアンディ氏は1963年生まれの54歳。光学機器メーカーであるカールツァイスでキャリアをスタートさせ、1989年にはAppleに入社し、通信技術関連のエンジニアとしてモデムの設計などに携わる。
数年後にはDanger社を設立し当時スマートフォンの先駆けと言われた「Sidekick」という端末を、T-Mobileよりリリース。のちにDanger社はMicrosoft(マイクロソフト)社に買収されています。
そして2003年10月にはAndroid社を設立。ハードウェアではなく、携帯端末向けOS(オペレーティングシステム)を開発。
「誰でも使えるスマートフォン用OSを開発し、メーカーに無料で提供する」というアイデアを元に世界の携帯電話端末メーカーにプレゼンテーションを行ったが、最終的にAndroid社はGoogleによって買収されることに。
Googleで活躍後、2014年にルービン氏はGoogleを去りパン屋さんを経営するかたわら、ハードウェアスタートアップ起業家の相談に乗っていたそう。それがEssential設立の始めるきっかけになりました。
そんなルービンが作ったスマホが「Essential Phone」
そんな凄いルービン氏が作ったから注目されているんです。彼いわく、「最近のテクノロジーは不必要な機能ばかり増え、乱雑になっている。それをもっとシンプルに正したい」との想いから作られました。
実際によくスマートフォンに見られる企業のロゴは無し。OSもピュアなAndroidが使われていたりとデザイン、機能ともにシンプルに作られているのが特徴です。
Essential Phoneのスペックはぶっちゃけどうなの?
Essential Phoneのスペックは正直めちゃくちゃ高いと言うわけではないです。Androidフラッグシップ端末としては標準的でしょう。
CPUは最新のSnapdragon 835(スナップドラゴン)、メモリは4GB、充電端子はUSB-TypeCです。
他のメーカーと比べて良い点はストレージ(容量)が標準で128GB搭載なので、Galaxy S8とかの倍です。ただmicroSDカードスロットはないので、容量を後から追加なんてことはできません。
背面には1300万画素のカメラと指紋センサー。またアクセサリをつなぐための磁気アタッチメントシステム(次で説明します)があります。バッテリーは3,040mAhで、このサイズのスマートフォンにしては少なめな印象。
磁気アタッチメントでアクセサリを簡単に取り付け可能
世界最小のパーソナル360°カメラを磁石で背面に簡単に取り付けられます。
他で見かける360°カメラは、大きくて、ごつくて、使い方も複雑ですよね。そういうものを使わない皆のために、今こそ、誰かが新しい360°カメラを作る時だ——私たちはそう思いました。
この360°カメラを、クリックひとつであなたの携帯電話につないで、レンズを向け、撮影して、シェアしましょう。そう、とても簡単なんです。
Essential公式サイトより引用
デュアルカメラで解像度は12メガピクセル。f値は1.8となかなかいいです。ビデオ解像度は30fpsでの360°UHD (3840 x 1920)
手頃で使いやすい360度カメラはあんまり無いのでいいかもね。
背面のデュアルカメラは良いの?
背面カメラが凹凸なしで搭載されているのは、「世界最薄のデュアルカメラモジュール」らしい。Appleですらカメラ凸凹してますからね。
ちゃんと良い写真が撮れるようですが、すごいってほどではないみたい。
デュアルカメラですが、背景をボケさせるみたいな機能はないみたいよ・・・。
良く言えばシンプル、悪く言えば物足りないでしょうか。
落としても傷がつかないチタンボディ
動画はコンクリートへの落下試験の実際の様子です。競合他社のアルミニウム製デバイスとは違い、硬いコンクリートの上に落ちても、Essential Phone のチタン筐体は傷つくことなく無事であったとのこと。
カラーバリエーション(カラバリ)は何色?
ブラックムーン、ピュアホワイト、ステラーグレー、オーシャンデプスの4色展開ですがステラーグレー、オーシャンデプスはまだ予約できないようです。近日登場とのこと。
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値段(価格)はいくらなの?日本から購入できるの?技適は?
Essential Phoneは699ドル(約7万6000円)〜。アクセサリの360度カメラ付きは749ドル(約8万2000円)〜購入可能です。
もちろんSIMロックフリーですので格安SIM使えます。技適もアップデートにより表示されることになり、日本での使用ができるようになりました!技適マークしっかりとあります。
追記: Essential が、エッセンシャルフォンことPH-1を499ドルに値下げしました。発売から約2ヶ月ほどで200ドルの値下げに踏み切りました。
今回の値下げについてEssential は、テレビコマーシャルなどの宣伝やマーケティングに使うこともできたが、それより手に届きやすい価格で買いやすくすることのほうが、製品と会社のを知ってもらうために良いと判断したそうです。
そして日本への発送も可能になりました!公式サイトも日本語に対応しているので、分かりやすくて良いですね。
追記:日本で楽天モバイルとIIJmioで発売開始!Android 9 Pieも利用可能
ついに日本で正式に楽天モバイルとIIJmioで販売が開始されました。
楽天モバイルでの価格は新規契約とショップでの機種変更が一括4万9800円(税別)、WEBでの機種変更は4万4820円(税別)。9月11日(火)10時〜オンラインで受付を開始、12日から発送を開始。一部店舗では9月15日(土)から受付開始とのこと。
>>【WEB限定 Essential Phone 購入者キャンペーンあり】楽天モバイル公式サイトはこちら
IIJmioでは9月11日(火)10時から販売開始。価格は一括4万6000円(税別)。360°カメラセットも販売され、こちらは5万4640円(税別)。
最新OSのAndroid 9 Pieにも正式対応端末
現時点では国内でEssential Phoneのみが正式にAndroid 9 Pieが動く端末です。Pixelの日本発売がなかなか進まない中、ピュアで最新OSが使える貴重な端末です。
まとめ。結局Essential Phoneは買いなのか?
結論から言えば、デザインも洗練されていて面白いのですが、革新的とまではいかなさそう。どちらかと言えば機能よりも、よりシンプルさを求める人には良いんじゃないでしょうか。
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