今回は最新の空気清浄ファン「dyson pure cool」の開発者から、直接お話を聞けるということでDyson Demo表参道へ向かいます。
Dyson Demo表参道では掃除機の使い方、組み立て方などを教えてくれるワークショップというものが定期的に行われています。
今回は空気清浄ファン「dyson pure cool」の開発に実際に携わってきたエンジニア自身がイギリスから来日し、開発ストーリーをデモンストレーションを交えながら語るというもの。
Dyson Demo表参道は青山通り交差点近くの、かなり目立つ場所にあります。
dyson pure coolのエンジニアトークは同時通訳で解説
もちろんエンジニアの方はイギリス人なので英語です。それを翻訳者の方が通訳しながら聞くというスタイルでした。僕以外の方々(約20人ほど)は多くがスーツ姿で、仕事帰りの営業マンのような人が多かったと思います。
今回は2018年4月12日に発売された空気清浄ファン「dyson pure cool」の魅力を伝えるために開催。新機能や新しい空気清浄ファンがどのように毎日の生活に影響するかを、事例やデモを交えながら紹介してくれます。
dyson pure cool空位清浄ファンはPM0.1レベルの微粒子を99.95%捕らえて、リビング全体の空気を徹底的に綺麗にするただひとつの空気清浄ファンです。
空気清浄の第一歩は空気環境の情報を空気清浄ファンが認識(検知)することから始まります。
普段飲んでいる水や食べ物に含まれるバクテリアなどを意識する人は多いかと思います。ですが今吸っている空気に何が含まれているか考えたことはあるでしょうか?
実は現在の建築設計では防音や防熱等のため機密性が高く、ホコリや有害と思われる汚染物質が室内にたまりやすい傾向があるとのこと。
そのため室内の空気は外気に比べて最大7倍も汚染されていることがあるそうです。
空気中の微粒子や有毒物質は自動的に検知・分析され、dyson pure coolに備えてあるLCDディスプレイ(液晶画面)にリアルタイムで表示されます。
実際にデモで有害化合物のVOCを含んだガスを吹きかけると、VOCとすぐに検知していました。つまりどのような物質がどれくらいの量、室内を浮遊しているのかが一瞬で目で見てわかります。
超高性能フィルターは髪の毛よりも1000分の1小さい粒子も通さない(清浄)
次にセンサーで検知した有害物質などを除去する必要があります。それが dyson pure cool に内臓されているフィルター。この新しいフィルターの開発のために、かなりの研究と時間を費やしたそうです。
従来品に比べてHEPAフィルターを60%・活性炭フィルターを3倍に増加。
pure cool は2種類のフィルターで構成されています。外側は花粉などを除去するためのグラス「HEPAフィルター」と、内側はガスなどのVOCを除去する「活性炭フィルター」です。
全長9メートルの高密度のグラス製HEPAフィルターは、合計200回以上折りたたまれアレルギー物質やバクテリア・花粉・カビなどを捕らえます。さらに0.1マイクロメートルのレベルの超微細な粒子さえも、99.95%除去するとのこと。
そしてdysonは捕らえた粒子を逃さないことも重要と考えており、高密度フィルターで捕らえた粒子を逃さないよう設計されています。
この高密度と機密性のおかげで、超微細な粒子でも1回の通過で捕らえることが可能。
PM2.5やPM0.1については、まず超微細子を捕らえることが大事と考えているようです。
よくある微粒子の画像ですが、「人間の髪の毛の1000分の1よりも小さい粒子を捕られる」と考えるといかに凄いか分かります。
350度の首振り機能で部屋全体を循環・清浄可能に
首振りの角度が350度にまで広げ、広い部屋でも全体を空気清浄することが可能になりました。これにより遠くの空気でも循環させ、清浄できます。
検知・清浄・循環の3つを兼ね備えた空気清浄機が dyson pure cool
dysonはこの3つ(検知・清浄・循環)を兼ね備えた空気清浄機こそが、お部屋全体をキレイに出来ると考えているとのこと。
検知機能が働かなければ製品が作動することができません。また機密性の高いフィルターがなければ、汚染物質を除去することができないし、循環機能がなければ清浄された空気を部屋中に届け、汚染物質を効率的に捕らえることができません。
dyson pure coolの風がどこまで届くのかのデモンストレーションも
実際にdyson pure coolから出てくる風が、どれほど届くのかを風車を使ってデモンストレーションしてくれました。
また夏の間は涼しい扇風機として使用できますが、冬の間に冷たい風が当たってしまうので寒いという声があったそう。そこで冷たい風を当てることなく空気清浄できる、「ディフューズドモード」というものを開発。
正面でなく後部の上側から空気を送り出すので、冷たい風に直接あたらずに部屋の空気をキレイにできます。これは嬉しいですね。
またスマートフォンやタブレットのアプリで室内の空気が綺麗かどうか、また室外の空気の様子も教えてくれます。花粉の飛散量等も表示してくれます。予約機能やフィルターの寿命も確認できます。
様々な最新テクノロジーが詰め込まれた dyson pure cool。
開発者の彼女は元々活性炭フィルターの研究を行っていた研究者。国によって色々とスタンダード(基準)が異なるため開発には苦労したようです。
ただ単にビジネスにとって良いだけでなく、本当に使ってもらえるお客さんの為に何が出来るかと、実験を重ねたそうです。彼女の情熱が伝わってきました。
最後はdyson pure coolの中身や外観もみてみました
エンジニアトーク終了後は自由にダイソン製品を見て回りました。美しいので見ているだけでも楽しい、そして美術館に来たような感覚。
pure coolの中身もこのように展示されており、隅々まで見ることができますよ。
実はpure coolには2種類あって、長い空気清浄タワーファンと丸型のテーブルファンがあります。機能的にはどちらも同じとのこと。気軽にスタッフに何でも聞けるので良いですね。
ディスプレイで色々といじってみました。空気の情報が汚染物質ごとに見れたりします。
もちろん今まで通りリモコンも付属で操作できます。自動首振り、ナイトモード(ディスプレイ光らない)にできたり、動く角度など細かく設定できますよ。