Appleは2017年9月13日にスペシャルイベントを新社屋 Apple Park内のSteve Jobs Theater(スティーブジョブズシアター)で開催。新型のApple Watch Series3(第3世代)やiPhone8などを発表しました。
しかし一番の注目は何といっても、今年で発売10周年を記念して発売された「iPhone X(テン)」です。エックスではありませんよ!
やはり最後に来ました One more thing
「One more thing(ワンモアシング)」はiPhone生みの親の故スティーブ・ジョブズが特に重要な製品を発表する時に使っていたお馴染みのフレーズなんです。
「実はもう一つお知らせがあるんです・・・」のようにサプライズがある際に使っていました。会場もどよめきます。
世界に革新をもたらした最初のiPhoneが2007年に発売され、今年でちょうど10周年。そして次の10年に向けて未来のスマートフォンを出します。
音楽と映像が流れはじめ、ついに「iPhone X」のお披露目です!
全面ディスプレイでとても未来的な雰囲気を醸し出しています。
10年目のiPhoneということで「X」と書きますが、読み方は「テン」です。
全面ディスプレイで持ちやすさと大画面を両立
Essential PhoneやGalaxy Note8のようにiPhoneも全面ディスプレイになりました。有機ELディスプレイ採用で非常に美しくなりました。Appleはこれを「Super Retina DIsplay(スーパーレティナディスプレイ)」と呼んでいます。
両面にガラス素材を使用し高級感と光沢感があります。気になるのは落としても大丈夫かなという点。Appleいわく、スマートフォン史上最も頑丈なガラスらしい。
iPhone Xの本体サイズはiPhone7よりもわずかに大きい程度ですが、ディスプレイサイズは5.8インチと5.5インチのiPhone7 Plusよりも大きいです。
持ちやすさを残しながらも、大画面が楽しめそう。
指紋認証が無くなり顔認証を採用
なんとこれからは「あなたの顔がiPhoneのカギ」になります。
これまで指紋認証を多くのスマートフォンでは採用されてきましたが、顔認証がこれから主流になっていくでしょう。Appleはこの顔認証を「Face ID」と呼んでいます。
画面を見るだけで画面がロック解除されます。
これは未来を感じる機能。
この顔認証を可能にしているのが、「TrueDepth camera system」と呼ばれるもの。前面のわずかな部分にセンサーやカメラが散りばめられています。これらで顔の深度(深さ)や形を認識しています。
しかもこの「Face ID」の精度が非常に高いとのこと。暗闇でも顔を認識することが可能で、30,000以上の見えない点のパターンを読み取り認識するそう。凄すぎてもうよく分かりません。
Face IDは機械学習で顔の変化にも対応
私たちの顔や見た目はいつも同じという訳ではないですよね。それに合わせてFace IDも学習してくれます。
例えばメガネを掛けたい日もあるだろうし
帽子を被ってオシャレしたいときも
寒い冬場にいろんな帽子や洋服を着込んでも、すべて同じ人物としてFace IDは自ら学習して認識してくれるそうです。まじかよ凄すぎだろ。
そして気になるのはFace IDのパスワードとしての強度(安全性)です。
Appleによると例えば指紋(認証)だと、自分と同一になる確率は約50,000分の1だそうです。これでもパスワード強度は十分です。一方で
顔認証はというと、自分と同一になる確率は約1,000,000分の1にまでグッと上がります。つまり指紋よりも強度があるということです。
あと「写真でロック解除できちゃうんじゃないの?」という疑問もあります。これは顔の深度を測ることによりロック解除を防ぐことに成功。
さらに踏み込んでハリウッドでプロのフェイシャルマスクを作成しても破れないそうです笑。Appleは顔認証のセキュリティ強度にはとても自信を持っているからこそ、導入したんだと思います。
ここまでセキュリティ強度にこだわるのはやはり、Apple Payなどの決済にパスワードとしても使用するから。勝手に買い物されるとまずいですからね。
カメラはAR(拡張現実)や自撮りのポートレートモードに対応
カメラも進化しています。デュアルカメラは両方とも光学手ブレ補正に対応で、動画がブレづらくなりました。
最近はVR(仮想現実)が流行っていますが、iPhone XはAR(拡張現実)にも対応。例えば、自分の部屋が戦場になったり、
外で遊んでると恐竜が現れたりするかもしれませんよ。どんどん現実とバーチャルが融合していきますね。未来的ね。
ちなみにインカメで背景をぼかせるようになりました。ポートレートモードで自撮り(セルフィー)もハイクオリティに撮影できそう。
待望のワイヤレス充電に対応!
もうiPhoneを充電コードに挿す必要はありません。
専用の台にiPhoneを置くだけで自動で充電してくれます。Andoroidでは既にある技術ですが、ついにiPhoneもQi(チー)規格のスマホ用ワイヤレス充電に対応しました。これで空港やカフェなどでも置くだけで充電が可能になるでしょう。
そしてさらにAppleが発表したものがあります。例えばApple WatchやAir Podsを使っていると充電が大変ですよね。
それを解決してくれるのが、「Air Power」です。iPhone、 Apple Watch、 Air Podsを同時にワイヤレス充電可能に。これはクールですね。
気になる価格と予約開始日・発売日は?
気になるiPhone Xの価格ですが2モデル展開で、64GBが日本円で112,800円、256GBが129,800円とかなりお高くなっています。
10周年ということでプレミアムな価格設定。
カラーバリエーションはスペースグレーとシルバーの2色のみです。
予約開始日は10/27(金)の16:01〜で、発売は11月3日〜。初回の出荷数が少ないという噂もあるので争奪戦になるでしょうね。
追記:10月28日現在、アップルオンラインストアで予約すると5〜6週間かかる見込みです。望みはAppleが公式で発表した発売当日在庫があります。こちらも争奪戦が予想されます。
こちらはApple公式のiPhone Xの使い方紹介動画。これ見れば十分に使いこなせそうです。
発売間近ですが、開封レビュー動画がアップされていました!
またiPhone 8と迷われている方はこちらの比較記事もどうぞ。実機写真も多数あるのでぜひ。