ZOZOTOWNは採寸用ボディースーツ「ZOZOSUIT」をなぜ無料配布するのか?考えてみたらファッション業界の未来が見えてきた話

ボディ採寸用スーツzozosuits

ファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイは11月22日、着るだけでサイズの採寸可能なボディースーツ「ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)」を無料配布すると発表。初回注文時は無料で予約可能だが、2回目以降の購入は3000円(税込)が掛かる。

ただし配送料として、「送料自由」の試験導入結果を受け11月1日より変更された「一律200円」の送料が掛かります。

ZOZOSUITで採寸する仕組みとは?

ボディ採寸用スーツzozosuitsの仕組み

ZOZOSUITには伸縮を感知するセンサーが埋め込まれており、スマートフォンをかざすことで体の寸法を瞬時に採寸。スマートフォンとBluetooth通信で接続することで、寸法を計測し、データをZOZOTOWNアプリに保存することができる。そのデータを元にしてお買い物が可能になる。

ボディ採寸用スーツzozosuitsをスマートフォンと繋いでサイズ計測

スタートトゥデイ(ZOZOTOWN運営元)が、ニュージーランドのソフトセンサー開発企業StretchSenseと共同で開発。調べてみると、スタートトゥデイは2016年6月にStretchSenseに出資しています。ということは1年以上前からZOZOSUITの開発が始まっていたと考えると恐ろしいなZOZOTOWN。というかさすが前澤さんという感じでしょうか。

ニュージーランドを拠点にソフトストレッチセンサー等の開発・製造を行うStretchSense

StretchSenseは2012年創業のいわゆるベンチャー企業ですが、既に28カ国の200の顧客が購入されるなど技術力は非常に高そうです。アメリカのオレゴン州にもオフィスがあります。

動画を見れば分かりやすいですが、スマートフォンなどの電子機器とBluetooth接続するだけでどれだけ伸びたか(伸縮したか)簡単に測定できます。これは凄い。

ZOZOSUITがファッション業界のEC化を加速させるかもしれない

ボディ採寸用スーツzozosuits

ZOZOSUITがこのサイズ測定問題を解決する切り札になるかもしれません。

インターネット上(ECサイト)で服を買う際に一番ネックとなるのが、サイズ測定。ZOZOTOWNが始まった直後も、「実際にサイズを測れないのに誰がインターネット上で服を買うんだ」と言われていました。

EC購入先進国と言われるアメリカでさえ、ファッションにおけるECサイトでの購入率は10%台といわれています。日本では7-8%程とかなり低いのが現状です。逆に言えば、それほど伸び代があるということ。スタートトゥデイが他社に出資してまで、採寸ボディスーツを作る理由の一つがここにあるのではないでしょうか。

メリットはこれだけではありません。

ZOZOTOWNはグローバル進出をもちろん考えているでしょうから、例えば日本人と欧米人とのサイズの違いやサイズごと(S/M/Lなど)の在庫リスクも軽減できるのではないでしょうか。膨大なサイズのデータを集められるでしょうから、Mサイズだけ売れて、Sサイズは売れ残るなどが無くなるかも。

ざっくりいうと無料配布はサイズのデータを集めたいから。無料で配布してあとでマネタイズ化(フリーミアム)を超えたデータマイズ化(データ収集)が始まりそうです。オーダメイドが気軽にできる時代はもうすぐそこかもしれません。

ボディ採寸用スーツzozosuits

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